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   <2007年8月18日>
第47回
番外編  「レーシーな人々」 <そのE>

こんにちは。
毎日、ホント暑いですね〜。

レース業界では、今年からレース前の点滴(脱水症状防止のための)が禁止になり、本当に昨年で引退して良かったと、つくづく思っている田中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

田中は、以前からお話している、今西先生との開発作業が忙しいけれど、楽しみながら、充実した毎日を送っていますよ。

今西先生で思い出しましたが、今、やっている開発作業にはもうひとり強力な助っ人がいるのです。今回は、ちょこっと、この人を「レーシーな人々」として紹介しておきましょう。



彼の名前は、 "K山メカニック"。

元々、 "K山メカニック"との出会いは、ずいぶん前に私が、東名スポーツポルシェ(GT500)に乗った時のメカニックさんで、最近では、レーシングプロジェクト・バン○ウのセリカに乗ってた頃のチーフメカニックさんです。
そう、優勝の美酒と屈辱の悔し涙をともにした(カッコイイ!)、言わば戦友なのです。

"片山"いや、"K山メカニック"は、ガラが悪いメカニック業界でも、先頭をきってるような存在です。ま、顔を見れば"K山メカニック"がどのような青春時代を過ごし、どのような人たちとお付き合いし、どのようなお友達がたくさんいるかは・・・・・・・・・・・・・・・・、みなさんが、今、想像している通りだと思います。ハイ。
レーシングプロジェクト・バン○ウ時代、社長と"K山メカニック"の2人がいると、
絶対レーシングチームに見えなかったのは、私だけでしょうか?????



そして、この"K山メカニック"が、仕事中に話す言葉は、すべて名詞のみなのです。
"K山メカニック"と一緒に働く新人君たちは、彼の口から飛び出す、名詞だけの指示に的確に対応しなければなりません。

ウマ!」と言われれば、さっとクルマの下にウマ(クルマを乗せるスタンドのことね)をセットし、「コッパ!」と言われれば、クルマが動かないように木片をタイヤの後ろへ挟み込み、時には、「アレ!」と言われただけで、必要な工具を"K山メカニック"に手渡さなければなりません。

これが、ひとつでも、"K山メカニック"の思っている行動と違うと・・・・、
そう、言葉より先に、手が飛んできます。
まあ、体育会系というか、怖い系というか・・・困ったもんです。

でも、その昔、"K山メカニック"でも、病院に運ばれてしまった大事件が発生したことがあります。それは、スポーツランドSUGOに程近い、東北一の歓楽街「国分町」を誇る仙台の街での出来事でした。

"K山メカニック"は、サーキットでの仕事を終え、若いメカニックを従えて颯爽と「国分町」へと繰り出しました。

そこで、あろうことか、正真正銘、本物のコワイお兄さんと"K1グランプリ"を始めてしまったのです。もう、周りは唖然です。この"K1グランプリ"には、グローブはなく、反則といったルールも無く、おまけに凶器(武器?)まで飛び出し、気が付けば全身血だらけの"K山メカニック"。暴れまくった結果、救急車で病院に搬送されたのですが、"K山メカニック"の頭蓋骨は、バックリと割れ、かなりやばい状態であったことは、まだ多くの関係者に知られていない・・・。

みなさん、もし、サーキットでこの人に会ったら、決して目を見ないようにして、何事も無かったように、立ち去って下さい
。それが、一番です。

と言うことで、今回は、"K山メカニック"の武勇伝のご紹介でした。



次回から、アライメントによるセットアップです。
(お待たせしてすいません・・・)
次回は9月18日頃に更新の予定です。
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