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   <2008年1月8日>
第52回
「足回りのセットアップ 14」 <アライメント編C>

みなさん、あけましておめでとうございます。

私は、実家のある京都で、懐かしい友人たちとゴルフ三昧のお正月でした。

スコアーは、・・・でしたが、当時に時間が戻ったような気がして、ホント楽しく、懐かしいゴルフでした。
(と言ってることがオッサン臭いような気がしますが・・・)


さて、今回はリアのトーインでしたね。

リアのトーインは、小さな変更で、大きく U/S O/S のバランスが変わる部分です。
端的に説明するならば、トーインなら U/S方向、トーアウトなら O/S方向となります。

バランスが変わる原理は、前回のフロントでの説明と同じです。

たとえば、トーアウトなら、コーナーに対して外側のリアタイヤが、外向きにヨレている状態から、一気に内側にヨレている状態に変わります。この時、フロントと違って、操舵しないリアは、車体がタイヤの上で真横にスライドすることから、慣性がつきO/S となってしまいます。

反対に、トーインなら、最初から外側のタイヤが内向きにヨレている訳ですから、このヨレの方向が変わらず、安定したグリップを発揮しますので、U/S 方向のバランスとなります。

また、トーインが付いていると、リアがスライドした状況でも、タイヤの進行方向に対して、よりスリップアングルがついている状況になることから、O/S が抑制されます。



実戦でのセットアップ例で話をしましょう。

● U/S が強い状況では、リアのトーインを少なくしていきます

ただ、基本的には、トーインがゼロになったり、トーアウト方向へセットアップすることは、まずありません。
1度付いてるトーインを45分にするレベルでも十分に違いを感じられるハズです。
トーインを減らす目安として、ブレーキングでリアのどっしり感が、なくなりかけてきた時が限界と考えてください。
それ以上、リアのトーインを少なくすると、いくらU/S は減少しても、乗りにくく、攻めづらいバランスとなりますので、
ラップタイムは、上がりません。


● O/S が強い状況では、リアのトーインは付ける方向です。

この場合も、トーインの量を、15分ぐらい増やすだけで、ハッキリ違いを感じられるハズです。
トーインを付けることにより、グリップの立ち上がりを安定させ、スリップアングルを増やし、よりたくさんの仕事をリアタイヤにしてもらい、バランスさせるという考え方です。
ただ、バランスさせるためにトーイン量が大きくなるに連れて、ストレートでの抵抗が増えて、ストレートスピードは遅くなってしまいますので、そのあたりも考慮しないとラップタイムは狙えません。
もし、バランスさせるためにトーインが1度以上必要なら、他の方法で O/S を抑制する方が得策かもしれないですね。


以上、今回は、リアのトーインセットアップでした。

次回は、うっ・・・・、何にしましょうか・・・。
考えておきます。ではでは。    
次回は2月8日頃に更新の予定です。
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