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このシステムは、特殊二重構造のアルミタンク内で、気泡の混ざったパワステフルードに渦を巻かせ、気泡を完全に
分離させることができます。渦を巻かせることにより、遠心力が働き、比重の重いパワステフルードは外側へと
引っ張られ、比重の軽い気泡は内側に集まることを利用した、画期的なパワステタンクです。

高温で気泡の混ざったパワステフルードは、PSタンクのリターンパイプから
戻ってきます。
タンク内に戻ってきたパワステフルードは、最初に二重構造のタンク外側
(アウトタンク)へ斜めに噴き出されます。
アウトタンク内でパワステフルードは高速で渦を巻きます。
アウトタンクは空気に触れていますので、そこでパワステフルードは
冷却されます。
遠心力により、比重の重いパワステフルードは、アウトタンク外側に
張り付くように渦を巻きます。
反対に比重の軽い気泡は、アウトタンク内側に張り付くように渦を巻きます。
気泡は、アウトタンク中間にあるエアストッパーにより“せき止め”られます。
ここでパワステフルードと気泡が完全分離されるのです。
気泡の混ざらないパワステフルードのみが、アウトタンク下部へと進みます。
気泡の混ざらないパワステフルードが、アウトタンク下部から、内側のタンク
(インタンク)へと入ります。
サクションパイプからパワステポンプへ、気泡の混ざらないパワステフルード
のみが送られます。



リニアなステアリングフィールを実現させる、レーシングPSタンクには、試作と開発を重ねた末に、創りだされた
欠かせない、3つのポイントが内部構造に隠されています。
気体のみ排出可能な特殊タンクキャップにより、
キャビテーションや油温上昇に伴い発生するガスは、
瞬時にキャップのサイド部分からタンク外にリリース
されます。タンク内はいつも常気圧に保たれ、ガスの
みをリリースしますので、スポーツ走行後の油量の
減少や、フルードの吹き出しをシャットアウトします。
スポーツ走行時の強烈な“G”に対しても、
バッフルプレートが油面の片寄りを抑制。
急激なフルードの吸い込みに対してもエアーが
かまず、フルードのみをサクションホースにて
パワステポンプに導きます。また、フルードの
噴き出しの原因になる、内圧をリリースする
キャップ周辺に、フルードを寄せ付けません。
スワール効果により、アウトタンク内壁に押し付け
られた気泡は、このエアストッパーでせき止められ、
アウトタンク下部へは、侵入できません。
また、吐出量が少なくなりスワール効果が弱まると、
気泡は液面へと上がり消えてしまいます。

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