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クーラントとは… |
水冷エンジンを冷却させるための液体のことを指します。 |
そして、クーラントには、3つの性能「冷却性能」「防錆性能」「不凍性能」が求められます。 |
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エンジン内部では、動力を発生させる為に爆発を繰り返しますので、非常に高温となり、大量の熱を発生します。 |
クーラントの役割は、エンジンの熱を吸収し、ラジエターまで運び、そこで熱を放出することです。 |
いわば“熱の運搬係”なのです。 |
冷却性能が低いと ⇒ オーバーヒート により、エンジンに大ダメージを引き起こします。 |
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冷却システム図
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クーラントは、ラジエーターロアホース
からエンジン内部に入ります。
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↓
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A |
エンジン内部を循環して、エンジンから
発生する熱を吸収します 。
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↓
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B |
エンジンの熱を吸収したあと、アッパー
ホースを通過してラジエターに向かい
ます。
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↓
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C |
エンジンで吸収した熱をラジエターで
放熱します。
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熱交換イメージ図
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この“熱の運搬係”が1回の循環で「どれだけ多くの熱を、どれだけ素早く吸収して、吸収した熱をキッチリと |
放出できるか」がポイントとなります。
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クーラントは液体です。 |
そしてエンジンやラジエター等の冷却系等は殆どが金属で、クーラントはその金属と常に接しています。 |
と、いうことは…サビます!もしも、冷却水として「水」を使用した場合、必ずエンジンやラジエターはサビによって腐食 |
されてしまいます。 |
防錆剤は、金属と液体の間に「膜」を張りサビを防ぎますが、使用期間が経過するごとに効果が薄くなっていきます。 |
また、この膜は、「熱」と「振動」に弱い性質をもっており、スポーツ走行などで過度に熱・振動を与えると崩壊しやすく |
なってしまいます。 |
以上の理由から、ロングライフクーラント(LLC)の寿命=防錆剤の寿命となるのです。 |
防錆性能が低いと ⇒ エンジン・ラジエターが腐食により大ダメージを引き起こします。 |
「熱」「振動」に強く、長く使ってもサビが発生しにくい性能が求められます。
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クーラントは1年中エンジンやラジエターに封入されています。 |
1年中クーラントはその性能を発揮しなくてはなりませんが、その中でも冬は凍結の危険性が発生する季節でもあります。 |
もし、クーラントが凍結すると・・・ |
@液体は体積が膨張します。 |
A冷却系統の壁面を圧迫します。 |
Bラジエターコアの破裂!エンジンの破損!を招きます。 |
凍結によるトラブルは、寒冷地や豪雪地域では毎年確実に起こっており、修理に多額の費用が必要とされます。 |
気温が低下しても凍結しない性能が求められます。 |
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