田中ミノルの勝手にドラテク講座

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		<2009年10月30日>
第62回	究極のブレーキドラテク　＜その③＞　筑波2000　第１ヘアピン　編　①

みなさん、こんにちは。田中ミノル主催の走行会「ドラテクライヴ」の日程も決まり、なんだか、とっても楽しみの田中です。さて、またまた、少し時間が空いてしまいましたが、「究極のブレーキドラテク」２つ目のコーナーは、筑波２０００の第１ヘアピンにしたいと思います。筑波２０００を制するには、第１ヘアピンがすべてと言っても過言ではないぐらい、重要で奥が深いコーナーです。では、はじめましょう！通称、「１ヘア」と呼ばれる、筑波２０００　の第１ヘアピン。このコーナーは、コーナーの手前に、高速のＳ字コーナーがあることで、かなりブレーキの難易度が上がります。間違いなく、ブレーキコントロールといった点では、筑波２０００の中で、一番難しいコーナーです。まず、このコーナーで、大切なこと、それは、Ｓ字を抜けた後、どのようなラインで、ブレーキを踏むかです。ライン的に考えると、少しでも、「１ヘア」に対して、外側からアプローチしたいですよね？実際、田中がはじめて、筑波を走った時も、「１ヘア」は、アウト側から、アプローチしていました。でもね、これだと、速く走れないんですよ・・・・・。理由はカンタン。それは、強いブレーキがかけられないからです。ブレーキングの寸前は、高速の右コーナーですよね？ここの出口から、「１ヘア」の、アウト側を目指すとステアリングは、右に切った状態なハズです。そうすると、荷重は、左側に寄った状態でブレーキングすることになります。荷重が、左側に寄った状態では、右側には荷重があまりないことから、ブレーキを踏む強さは、この、荷重が少ない右側のグリップと、相談しながら踏まなくてはなりません。これでは、ブレーキが踏めず、コーナリングに有効なフロント荷重も、たくさん作ることができないんですね～。では、どのように、ブレーキを踏むかというと、多少ライン的に、厳しくなっても、高速の右コーナーの出口から、「１ヘア」のインに向けて、まっすぐなラインを取るのです。このラインだと、「１ヘア」のライン的には厳しくなっても、左右の荷重が、ほぼバランスしていますので、ブレーキは、かなり強く踏むことができます。ま、要するに、ラインで曲がるか、荷重で曲がるかの選択です。もちろん、複合コーナーの種類によっては、あてはまらないこともあると思いますが、筑波２０００の「１ヘア」では、ラインより、荷重を優先した方が、間違いなく、速いです。たま～に、走行会とかを「１ヘア」で見ていると、ビギナーは、アウトからアプローチしていますが、エキスパートは、ズバッとイン側に向かって、ブレーキを踏んできます。その割合は、５０：５０ぐらいですね。次回、筑波２０００を走るとき、ぜひ、試してみてください。「１ヘア」は、インに向かって「まっすぐブレーキを踏む」これ、鉄則です！！次回は、「１ヘア」のブレーキリリースです。

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