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<2007年9月15日> |
第49回
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「足回りのセットアップ 11」 <アライメント編@> |
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やっと、少しは暑さが和らいできましたが、みなさんお元気ですか?
私は、相変わらず、"開発" "開発" "開発"といった感じで、新しいプロジェクトのパーツ開発に日々明け暮れる毎日です。
そう言えば、今、"うわさ"があるのをみなさん知ってますか?
田中も某氏に聞くまで、まったく知らなかったのですが・・・・・。
その"うわさ"とは、な、なんと、ハイパコ(スプリングね)は、日本国内で生産されているという、"うわさ"なんですね〜。
そもそも、この"うわさ"は、ハイパコのパッケージが変わったことで発生したようですが、ホント笑っちゃいます。 |
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"ハイパコクォリティ"は、当然、ハイパコしか作れません。だから、世界のレーシングスタンダードに登りつめたこと、よ〜く考えてくださいよ。
また、田中が現役時代からハイパコの大ファンだったから始めたビジネスなのに、大好きなハイパコのライセンス生産??なんてするはずがありません。
ミノルインターナショナルで販売しているハイパコは、
正真正銘、本物のアメリカ製のハイパコですよ!
(もし、国産品なら毎日、為替を見ながらビビッてないって!)
雨にも負けず、風にも負けず、インチキな"うわさ"にも負けない、田中でした。
そんなインチキな”うわさ”を吹き飛ばしたところで、今回からはアライメントの話です。
一口にアライメントといっても、ジオメトリー領域の複雑な話しではなくて、みなさんでも手軽に調整できる、キャンバーとトーインの調整による、
セットアップの話をしたいと思います。
それでは、まずキャンバーの話からしましょう。
そもそも、キャンバーは、なぜ必要か。
田中はキャンバーの必要性には、2つ要因があると思います。
一つ目は、みなさんも良くご存知、タイヤのヨレにより接地面が小さくなってしまうことを防止するため、キャンバーをつけます。
走行会とかで、激しいスピードでコーナリングすると、タイヤのショルダーが少し削れることがありますよね?
あれは、まさにタイヤのヨレが大きく、キャンバーが不足している症状です。
二つ目は、クルマがロールすることで、キャンバーが必要になります。
下の図を見てもらうとわかると思いますが、タイヤのヨレの問題だけではなく、ロールすることによってもキャンバーが必要となります。
(直進時にはロールがありませんので、キャンバーは発生しませんが、)
(コーナリングでロールしてボディが傾く事により、左右のアームが引っ張られ(もしくは押し出され)る事により、キャンバーに変化が表れます)
だから、ストラット式やダブルウィッシュボーンでは、ストロークするにつれてキャンバーが必要なことを想定して作ってあるのです。
車高調で車高を下げると、キャンバーがどんどん付くことが、これではっきり理解できたでしょ?
では、次回はこのキャンバーを利用したセットアップの話をしましょう。 |
次回は10月18日頃に更新の予定です。 |