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   <2010年10月19日>
第65回
究極のブレーキドラテク <そのE> 筑波2000 最終コーナー 編 @


ホント、すいません・・・。
また、半年空いちゃいました・・・・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・・・。

まぁ〜、「時が経つのは早いもの・・・」 ということで、ご勘弁を!


今回は、筑波2000の中でも、かなりシビアなブレーキを要する、最終コーナーについて書いてみようと思います。

筑波2000の最終といえば、スイフトでも、145〜150km/h。
ターボカーになれば、200km/hオーバーという、高速からのブレーキングが必要となります。

でもここは、「ギュッ」 と止まるブレーキじゃ、ないんです。

その秘密を明かす前に、最終コーナーの特徴を考えてみましょう。
このコーナーは、入口のRが比較的大きく、コーナーの中ほどでRが少し小さくなっている、いわゆる複合コーナー。この手の複合コーナーは、アクセルオンのポイントが少しでも手前に来ると、アンダーステアを誘発してしまいます。

そうです、「クルマは、減速しながら曲がるのは得意、加速しながら曲がるのは苦手」 なんです。

ということは、コーナーの中まで(奥まで)ブレーキを残しながら走る方が、絶対に有利となります。

この走りをするときに、重要なことは2つ。

@ 高いスピードでコーナーに進入する
A ブレーキは、できるだけ長く踏む

以上のことが、とっても大切。

そうすれば、クリップの寸前まで、クルマは減速状態となりますので、フロントの荷重が抜けず、ステアリングを切り込んだ分、シッカリと曲がってくれます。


余談ですが、もし、進入の初期段階にオーバーステアになるようなら、それは間違えたセッティング。
この場合は、セットアップで、オーバーステアが出ないように対処する必要があります。
だって、ここがオーバーステアなら、どんなに上手いレーシングドライバーでも、攻められませんからね・・・・・。


話を戻して、では、最終コーナーのブレーキはどうやって踏むか・・・。

それは、できるだけハイスピードで進入し、「ギュッ」 と踏みたいブレーキをグッと堪え、
「ツゥ〜」 という感じでやさしく、そして、できるだけ長〜く踏むことができれば、◎ です!

そうすると、アクセルを踏む前に、強力なフロント荷重で、クルマの向きは変わってくれています。

言うのは簡単。
でも、スピードがスピードだけに、かなりハイレベルなブレーキングが必要となります。
だから、攻めるのは少しずつ、ステップ BY ステップ で行ってくださいね。

もちろん、1ヘアピンの攻略方法に書いた、架空のクリッピングポイントを利用するのも有効な手段です。


反対に、もし、コーナーの入口を攻めることができないと、車速が落ちるポイントも早まりますので、どうしてもコーナーの中でスピードが足りなくなり、アクセルに足が・・・・・・・・。
結果、有効なフロント荷重が利用できず、アンダーステアの状態で、コーナーの出口を迎えることになってしまいます。

そして、この走りが定番化すると、何度走っても、「タイムが上がらない!」 と、負のスパイラルがグルグルと・・・・・・(笑)。






以上、筑波2000 最終コーナーのブレーキドラテクでした!


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