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| 第22回 |
「番外編 レーシングあきんど」
＜リニアステア & レーシングPSタンク ⑤＞ |
＜2005年07月22日＞ |
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さてさて、今回は、リニアステアー ＆ レーシングＰＳタンク の最終回です。
有名レーシングチームのコラボで一次サンプルが出来上がった、パワステタンク。
フルードをグルグル回して、エアーとフルードに分離させるという“ウルトラＣ”（かなり古い？？）が、
いよいよ実現するのです！
そして、いよいよテスト走行と相成ったのですが、リニアステアーの開発でパワステ構造をバッチリ把握してからの
製作だったので、最初からかなり、テゴタエを感じる出来となりました。
が、しかし、あとちょっとの泡が取りきれない・・・・・・・。
それから、二度三度、内部構造にマイナーチェンジを加えるものの、どうしても、内側のタンクに気泡が
混入してしまう・・・・・・。
特に、タンク内の流量が早い、エンジンの高回転域になると、勢いで気泡は、内側のタンクまで行ってしまう・・・・・・。
でも、またまた、ひらめいちゃったのです。何がって、エアーストッパーなる存在を！
外側タンクで渦を巻いてフルードが下がる時、途中に突起をつけるとエアーだけせき止められることに！！
これで、内側のタンクにはエアーが入らなくなり、ステアリングフィールは、もう完璧！！
あとは、バッフルプレートと、特殊タンクキャップのコンビで、フルードの噴き出しもバッチリ止まったので、
いよいよ商品化となったのでした。
そして、量産となったのですが、ここで問題発生です。
内部の構造を“コリ”過ぎたことから、通常のアルミ溶接技術の工場からは、“量産は不可能！”という
返答しか返ってきません。レース業界でサンプル製作したのですから、当然といえば当然の結果・・・・・・。
こうなったら、量産もレーシングネットワークを使うしかない・・・・・・。
ということで、某メーカーのGＴ５００車両を製作している工場で、量産を開始することとなりました。
もちろん、技術力、製品クォリティーともピカイチです。
また、ここの社長は、田中とも２０年来の付き合いですので、“まかしとけ～”てな感じのノリでスタートしたのですが、
レース界独特の大きな誤算があることに、この時はまだ気が付いていなかったのです・・・・・・・。
その誤算とは、納期です。
ＧＴ５００の場合、だいたい夏過ぎから、本格的な翌年のモデルの車両製作が始まり、シーズンが始まる
３月ぐらいまで、工場はフル稼働となることをすっかり忘れていたのです・・・・・。
案の定、車両製作が始まると、パワステタンクの生産スピードは、ガタっと落ちて（というより止まって）、
１月～３月にいいたっては、生産ゼロ個・・・・・・・。これじゃまずいと思い、工場を見に行ったら、
完全２４時間体制になっており、メカニックはみんな廃人のようで・・・・・・・。
レース業界に、２０年以上いながら、なんでこんな単純なこと気がつかなかったのだろう・・・・・・・。
と、反省をしても仕方がないので、ひたすら待ったのです。
そう、シーズンが開幕することを・・・・・。
もちろん、４月からは生産体制も立ち直り、予定通り、４月末にリリースをはじめましたが
（予定在庫の２０％ぐらいしか商品はありませんでしたが・・・・・）、
うれしいことに注文が殺到し、“アッ”という間に売り切れてしまったのです。
（ホント、注文いただいたのにお待たせしてすいません・・・・・・）
でも、タンクをつけた人たちから、「やっぱ、いいねえ～！」とか、「フィーリングが、ガラッと変わった！」とか、
お褒めの言葉をいただくと、リリースまでの３年間の苦労がマジ報われます。
正直、何度も八方塞になりながらも、“絶対作ってやる！”と頑張ってきて良かったと思う今日この頃なのです。
（と、言いながら、チャッカリ次の商品のテストやってますけどね）
次もみんなに褒めてもらえるような商品作るぞ～！
さて、次回からは、ドラテクに戻ります。
う～ん、なんの話しにしましょうかね～？
業務部からのお知らせ。
欠品状態が続いておりました、“BILLION レーシングPSタンク” ですが、やっと、即納できるようになりました。
みなさまのご注文お待ちしております。
また、“BILLION レーシングPSタンク”の装着写真も大募集中です。
お送りいただいた方へは、“BILLION”オリジナルステッカーをプレゼントします。
メールはこちらまでmail@billion-inc.co.jp
装着例
>>
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| インプレッサGDB |
T&E D1ソアラ ＪＺＺ30 |
BLITZ DI スカイライン ER34 |
チェイサー JZX100 |
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| 次回は、8月23日のアップ予定です。 |
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