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   <2006年11月15日>
第39回
「 ご挨拶 」

みなさんこんにちは。
今回は、『ダンパー編 最終回』の予定でしたが、どうしてもお伝えしたいことがありますので、内容を変更してお届けしたいと思います。

まずは、2006スーパーGT最終戦の報告から。

新仕様のエンジンになったオートポリスで、確かな手応えをつかんで臨んだ最終戦。

皆様、長い間ご声援を頂き、
本当に有難うございました。
金曜日こそ、マイナートラブルで今ひとつだったものの、予選が始まると "エッ!" と思うぐらいの
速さを見せ、トップタイムをマーク。その勢いのまま臨んだスーパーラップでも、弱冠19歳の大嶋和也が見事にノーミスで決め、久しぶりのポールポジション!
記者会見で、笑いを取りまくり、まさにノリノリの土曜日だったのです。
それもそのはず。
今回、我々がチョイスしたタイヤは、途中でタイヤ交換不要の超ハードコンパウンド。
要するに、予選重視ではなく、決勝のライフを重視したタイヤにも関わらず、ポールポジションが取れてしまったのです!
さすが、ミシュラン。さすがフレンチテクノロジーなのです。

もちろん、ライフを重視したタイヤだけに、ドライバーチェンジの時に、タイヤ交換をせずにピットアウトできますから、ここで約20秒のアドバンテージ。
おまけに、この時期は気温が低くなるので、F1のようなタイヤウォーマーが禁止されているGTでは、1ラップから2ラップぐらいタイヤが温まりません。このアドバンテージが約10秒。合計30秒のアドバンテージがあるのです。
もちろん、ポールが取れるぐらいですから、レースラップもかなり速い。
いままで、これほどの好条件でスタートしたことがないぐらい、絶好の優勝チャンスでした。
そして、翌日の決勝日を迎えたのでありました。

朝のウォームアップも順調にこなし、スタートドライバーである大嶋選手が、グリッドに着くのにエンジンをスタートさせようとした時、悲劇が起こりました。
セルモーターは、グルグル回っているのに、エンジンがかからない・・・・・。
もう、ピットの中は、大パニック。
TRDのエンジニアが、バチバチとスイッチを入れなおし、ようやくエンジンがかかったのですが、グリッドに着こうとピットを後にした瞬間・・・・・・・・、無情にも、ピットエンドの信号は"赤"に!
そうです、ピットスタートとなってしまったのです。

まだ、公道では若葉マークが外せない大嶋選手から"赤は止まれですよね?"と当たり前の質問が無線に入り、もう、ピットにいた全員の力が抜けてしまいました。

そして、今回のクルマは、かなり速いことと、タイヤ無交換で約30秒稼げることをかすかな希望に、レースはスタートしたのでした。

スタート直後からピットでは、私と戦略担当の40代オッサンコンビで、若者のペースを完璧にコントロールし、大嶋選手の快進撃が始まったのです。
どんどん、順位を上げる大嶋選手。
何とか、タイヤ無交換でゴールしたい、ピットのオッサン2人!!

レースは中盤戦になり、みんなピットに入りだす頃には、なんと8位までポジションアップ!
その後、40周、ギリギリまで大嶋選手を引っ張り、事実上4〜5番手で、田中にバトンタッチ。

あとは、タイヤ無交換作戦に賭けて、しのぎ切るのみです。
温まっているタイヤで、抜群のアウトラップを決め、ストレート走行中に順位確認したら、
な、な、なんとトップ!!!
ピットスタートから、トップに返り咲いたのです。

でも、あれっ・・・・・・・、なんだかタイヤがグリップしない・・・・・・・・。
後方には、2位走行中のビーマックがどんどん近寄ってくるけれど、リアタイヤがまったくグリップしてくれません。
そして、スピン!
復帰後も、トップグループより2〜3秒、ラップタイムが遅く、もう完全に "THE END"でした。結果、4位でチェッカー。そうです、我々の優勝の夢が途絶えたのです。

冷静に考えれば、ピットスタートから20台以上、抜き去った訳ですから、タイヤ的に厳しくないハズがありません。タイヤ無交換作戦、失敗です。






という、波乱万丈の最終戦を終え、
田中は、今シーズンで引退をすることにしました。

26年前、初めてレーシングカーに乗った時から、
大勢の方々の、支援、応援、情熱、闘志、助言、そして愛情の中で、レーシングドライバーを
続けてこられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

お世話になったチームの関係者のみなさん、メカニックのみなさん、スポンサー各位、協賛メーカー各位、TRDのみなさん、TOYOTA自動車の方々、そして、今までサーキットやテレビで応援してくださったファンの皆様、
本当に、本当にありがとうございました。


11月26日(日)に富士スピードウェイにて行われます、
TMSF(トヨタモータースポーツフェスティバル)が、レーシングドライバーとしての最後の走行となりますので、
もし、お時間があれば、ぜひ見に来てください。




※誠に申し訳ございません・・・
担当者(あえてこう書きます・・・)引退により、皆様方から
慰労に次ぐ慰労を重ねていただき、本件を更新する時間が
持てない状況です・・誠に申し訳ございませんが、続きは
また来年と言う事でお願い致します。
決して、引退したから、この講座を閉じた訳では無いので、
ご心配なく・・・ では、皆様!良いお年を!
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