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クーラントの冷却効果について

クーラントの流れ
という作業を繰り返し行うことで、エンジンを冷却しています。
この
冷却効果を高めるためには、この1回の行程で「どれだけ多くの熱を、どれだけ素早く吸収して、吸収した熱をキッチリと全て放出できるか」という性能を高いレベルで実現しなくてはなりません。また、クーラントの濃度とも密接な関係にあります。
まず、
熱の吸収容量の問題。液体には熱を吸収することが出来る容量の限界があり、これを一般的には「比熱」といいます。
この比熱は「H2O(水)」が「1」とされており、全ての基準となっています。
現在のクーラントの主原料の主流は「エチレングリコール」です。この「エチレングリコール」は比熱が「0.5」程度しかありません。単純に計算しても、「エチレングリコール」は「水」の半分しか熱を吸収することが出来ないのです。
水の欠点
という最大の欠点があるため、一般的には水のみでは冷却水として向かないとされています。そこで、「エチレングリコール」と「水」を混合させてクーラントとして使用するのですが、この混合比によって冷却効率が変化します。
薄すぎると「気泡が発生し易い」が、比熱が上がるので「熱吸収容量は増大する」。
濃すぎると「比熱が低下する」が、気泡が発生し難いので「熱の交換率は良くなる」。
というようにクーラントの
冷却性能と濃度は密接な関係なのです。

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