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クーラントは液体です。
そしてエンジンやラジエター等の冷却系統は殆どが金属で、クーラントはその金属と常に接しています。と、いうことは…サビます!クーラントは常に「サビ」と戦っているのです。
もしも、冷却水として「水」を使用していた場合、必ずエンジンやラジエターはサビによって腐食してしまいます。そこで、クーラントには防錆効果が備わっています。
この防錆効果を司るのが「防錆剤」です。防錆剤は、まず金属と液体が接触することを防ぐ為に、金属に「膜」を張ります。
この膜は、金属が酸化をはじめると、自らが盾となって酸化を防ぐ自己犠牲によって防錆効果を発揮します。
したがって、防錆剤は使用期間が経過するごとに効果が薄くなってゆきます。また、この膜は、「熱」と「振動」に弱い性質をもっており、スポーツ走行などで防錆剤に過度な熱・振動を与えると、崩壊しやすくなってしまいます。
一般的に高価なクーラントには、熱や振動に耐える頑丈な膜を形成する防錆剤が入っており、安価なクーラントには、熱や振動によってすぐに崩壊してしまう防錆剤しか入っていないケースが多く、中には1年程度しか、防錆効果が維持できないものも存在します。
以上の理由から、ロングライフクーラントの寿命=防錆剤の寿命となるのです。 |
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